勉強の効用 その2

 「百歩譲って、数学は必要かも知れないけどさ、理科は絶対にいらないでしょ。」

 

 テスト前の中高生は、不平不満が多い。

 先日、数学に関する効用を教えたばかりなのだが、今度はその矛先が理科に向けられたというわけだ。

 

 「じゃ、聞くけどさ、病気になった時、どーするよ?」

 

 「そりゃ、医者に行くでしょ。」

 

 「医者に行って診てもらう。そして薬をもらって帰る。で、おとなしく寝る。」

 

 「そーだね。」

 

 「医者に行くのは、病気が何なのかが判明するから。病名が分かるのは、病気に対する基礎知識があり、人体に対する基礎知識があるからこそ、人体とウィルスなどの因果関係が分かる。そして、人体に悪さをするウィルスを死滅させるためにもっとも効果的なワクチン(薬)も分かるわけよ。この人体に関する知識って、理科じゃん。呼吸の仕組みや消化酵素の働きはこの間勉強したばかりだろ?」

 

 「あー、そうだね。そうかも。」

 

 「理科って、バリバリ役にたってるじゃん。絶対必要な知識じゃん。絶対いるじゃん。」

 

 「じゃ、社会はいらない。」

 

 「・・・あっ、そう。早く問題やって。」

 

 いつまでも勉強の効用の話ばかりしていても授業にはならないので、適当に打ち切り、再び演習に向かわせる。ただ、勉強することに対する根本的な意味を知っておくことはとても大切だ。なぜなら、それがモチベーションにつながるからである。私を含めて、多くの人たちは行動するときに、何らかの意味や意義を見出せなければ動けない。いや、動かないといった方が適切だろう。

 

 具体例をあげよう。

 

 ここに深さ五メートルの穴を掘る。

 

 Aさん 「毎日、毎日、ただ土を掘るだけの作業なんて、いいかげん飽きたよ。もう適当にやってサッサと帰りたい。」

 Bさん 「ここにこの村で初めての病院ができるんだ。この穴はそのための大切な土台だ。しっかり掘らなきゃ。」

 

 ただ、穴を掘るという作業だが、その意味を理解していないAさんと意義を理解しているBさんでは、どちらが良い穴を掘るだろうか?

 

 意味を理解するという点は、その人間におけるモチベーションを維持させる大切な要素なのである。我々、スイッチ講師もできるだけ生徒に勉強している意味や意義を、その子に応じたかたちで提示しつつ理解を共有していきたいと思う。

 

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